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寂しさを愛で、悲しみを優しさで満たして

「私は全部持ってきてと言ったはずよ。それがたったの5個なんて!」
「ごめんなさい・・・母さん。」
「これじゃ足りないわ・・・アルハザードには届かない・・・。」
「あの、これ、母さんに」
「そんなものを買ってくる暇があるなら、ジュエルシードを集めて来なさい。」


私はそう素っ気無く言い、奥の部屋へと逃げるように入った。


―そう、逃げるように。


私は怖いのだ。失った娘を求めてクローンを造り、それでも届かないと知ると今度は失われた都を目指した。かつて愛した娘とそっくりの出来損ないを利用する、そんな自分が。

私は怖いのだ。アリシアとは違うと分かっていてもなお、愛そうとしてしまう自分が心の中にいることが。

私は、怖いのだ。このままフェイトを愛し、アリシアを忘れてしまうことが・・・。



こんな時、リニスがいたらどう言うだろうか。


「そんなことありませんよ。プレシアならきっと二人を愛せます。」

そんな声が聞こえた気がした。


アリシアは、どう思っているのだろうか。

「おかーさん、ずっと怖い顔してるよ?わたしはおかーさんにもっと笑ってほしいな!」

そんな声が聞こえた気がした。



私は孤独だ。

魔力炉の実験の時も、安全性の確保を叫んだのは私だけだった。

それからのアリシアを取り戻す日々も、私は独りで研究を続けた。

そして、今も。


私はもう長くはない。その前に、なんとしてもアリシアとの日々を取り戻さなければ・・・。

ふと、外の声が聞こえてきた。万が一のために管理している時空の庭園通路からだった。


「あんまりだよ!せっかくフェイトが用意したのにあんな仕打ちなんて!」
「アルフ、母さんを悪く言わないで。」
「分かってるよ・・・でも!」
「母さんは、私のたった一人の母さんだから。」
「・・・うん。ごめんねフェイト。」



この時、私は気がついてしまった。私にとってあの子はアリシアの出来損ないだけど、あの子にとっての私は、紛れもなく母なのだと言うことに。


そして何より、私はもう、あの子を愛していたのだと言うことに。


「フェイト・・・。」


漏れでた言葉も一筋の涙も、届くのには遠過ぎる。
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オトナのメンタルメンテナンス 【フェイト×マリエル】

静かな部屋に、キータイプの音が響く。
円柱の中に浮かぶ金色の三角は、閃光の戦斧『バルディッシュ』だ。

ややあって、白衣に丸眼鏡が少々野暮ったい緑の短髪の女性は大きく背伸びをすると、すっかり冷め切ったコーヒーを一気に飲み干した。

「・・・ふぅ、これでフルメンテ終わりかぁ。」


デバイスマイスターの称号を持つマリエル・アテンザは、長期出張がしばらく無いとのことだったのでフェイト・T・ハラオウン執務官のデバイスをフルメンテしていたのだ。インテリジェントデバイスだがベルカ式のカートリッジシステムを搭載し、数多の戦場を駆け抜けた線斧はいくら質実剛健とはいえダメージは確実に蓄積していた。

「でもやっぱりフェイトさん、マメにメンテしてるんだろうなぁ。ほんとなら丸々1日かかってもおかしくなかった作業だったし・・・。」

そう。本来なら無茶なシステムのおかげでメンテに時間がかかるのだが、日ごろの手入れが行き届いているのか半日程度で終わらせることができたのだ。

と、丁度フェイトがやってきた。半分オフのような日だと言っていたが、やはり真面目に勤務していたのだろう。やっぱり仕事の出来る女の人はモテるんだろうなぁ、現にファンクラブもあるぐらいだし・・・

「・・・でも当然非公認なんだけどね。」
「え?マリー、どうしたの?」
「え、あ、いや、こっちの話です!それよりフェイトさん、バルディッシュのメンテ、終わってますよ。」
「・・・? あ、ありがとうね、マリー。」
「・・・・・ッ!」

いけないいけない、考えが口をついて出てしまったらしい。それよりも、

「どうしたのマリー?具合、悪い?」
「い、いえ!そんなことないです、元気ですよ!?」
「顔も赤いし、無理しちゃダメだよ?あんまり詰めすぎて体壊したら」
「ッ失礼します!!」
「みんなも心配・・・あ」

自室まで顔を隠すように走った。しかし、今しがた分かったことがあった。

仕事が出来る、だけじゃない。あの人には人を思いやる気持ちとか、もっと根本的な魅力が・・・・・




・・・・・へぇ。マリーって、私のことそんな風に見てたんだ。




「!?」


焦って振り返ると、先程のとは全く別の微笑を浮かべたフェイトが立っていた。


「あ、あの、フェイトさ」
「いいの。わかってる。さっきマリー、顔、赤かったよね?」
「・・・・・。」


言いかけた言葉は口に指を添えられて


「マリーはこうして欲しいのかな・・・?」
「フェイトさ・・・・・・・」


しなやかな腕に抱かれ、その名を呼ぶ声は柔らかい唇に消えていった・・・・・。

























































あとがき

何のオチもねー!!←


えと、カッコいいフェイトさんといぢられるマリーを書きたかっただけですスミマセンごめんなさいごめんなさいごm(ry


これでNのはさんにいつ消し炭にされても文句言えねぇや・・・ははは・・・・。


いい感じに男前なフェイトさんが書けてるなら、ボクはそれで満足ですw


ではでは~

なのフェイすぺしゃる!

「う~ん・・・・・。」



その日、高町なのは教導官は悶々としていた。


「うーーーーん・・・・・・・・」





原因は、約一ヶ月前のある日にある。


愛しのある執務官にちょっとしたサプライズを行ったのだ。そのために振るわれた権力と有無を言わせぬ笑顔の犠牲になった者は少なくはなかったのだが、それはまた別の話。


そして、その「サプライズ」の一ヶ月後。

つまり昨日、3月14日。


実は休みまで取って期待していたのだが、その相手は何のアクションも起こして来なかった。何となく仄めかせてみても、するりとかわされてしまう。


そんな訳でその日は急に休みとなった同僚の穴を埋めるためにも出勤し、回らない頭で何とか仕事を済ませたのであった。



そして今日。流石にもうこちらから誘うしかないと思い、こうして悶々としているのであった。



「も~フェイトちゃんったらぁ~~」


時間ばかりが過ぎていく。仕事柄、現場に出ていたりする事が多く、業務以外の連絡が付きにくいのは十分承知している。

しかしもう日も暮れかかる頃になっても全く連絡が付かないのはいくらなんでもおかしい。


それに、事前調査では昨日今日とフェイト・T・ハラオウン執務官は休みを取っているのだ。それも半年前から。



「この日に休むって事は・・・そういう事だよね・・・。」


そう言ってまた思考に耽る教導官。


しかし時は無情にも過ぎていく。そうしてもう夜中の11時を過ぎた。しかし・・・


「うにゃあー・・・・・・」


もうふて寝でもしようかと思い始めたそのとき、部屋のドアが開かれた。


「・・・・・。」

散々待たされたのだ。無視でも決め込みたい気分である。

それでもフェイトは無言でソファーの隣に座る。まるで言葉など必要無いかの様に。

「・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・。」


ただ、居るだけ。しかしそれだけでも最早十分なのだ。


「・・・フェイトちゃ・・・・・・、」





沈黙にたまらず声をかけようとしたら、柔らかいもので塞がれた。


「誕生日、おめでとう。」

「フェイトちゃん・・・・・。」



そう言って涙を浮かべるなのはに、もう一度口づけをするフェイトだった。





こうして、執務官のサプライズは見事成功したのであった。




































mixiからです。今回はフェなのみたいになりましたが、これも一つの愛の形ということでw

バレンタインスペシャル

その日、その夜も、彼女は一人だった。




予定より早めに仕事を切り上げ、午後からの予定を何も入れずにいたのが間違いだった。

今日が何の日かをすっかり失念していた。いや、忘れていたわけではない。それなりに予定もあったのだ。


だが、約束する時間もなくこの日を迎えてしまったのだから、予定が無かったのだ。


それをどこから聞いたのか、彼女の元には誘いの連絡がひっきりなしに来た。



-今からお食事でもどうですか?

-今夜、予定が無いのでしたらご一緒しても・・・・・





・・・・・・違う。そんなんじゃない。



私が求めているのは、そんな誘いじゃないッ!!





私は・・・・・・、私はただ、会いたいだけなのに・・・・・・・。



ただ、抱きしめてほしいだけなのに・・・・・・・!!







こうして、仕事を早めに切り上げたのにもかかわらず仕事以上に疲れ、やつれた表情で部屋に戻った彼女は、すぐにベッドに倒れこむようにして横になった。



そうして眠れないまま、時計の短針が11を過ぎたころ、彼女は昔の「約束」を思い出していた。








・・・・・・・・会いたいよ。




『会いたくなったら、』





・・・・・・・・会いたいよ・・・。





『会いたくなったら、きっと、』









『名前を呼ぶ・・・。』







「・・・・・・・なのは。」





一度呼べば、止まらなかった。



堰を切ったように、嗚咽を漏らしながら静かに、しかししっかりと、その名を呼ぶ。




「なのは・・・なのは・・・・、なのは・・・・!!」










「何?フェイトちゃん。」





「・・・なのは?」





すぐ後ろで声がした。




「今日、何の日か知ってる?フェイトちゃん?」









「・・・・・・・ハッピー、バレンタインデー。」








そう言ってなのはは、一晩中フェイトを抱きしめ続けた。





























































あとがき。



こんばんは。お久しぶりです。


今回はmixiにアップしたものをこちらにも。


少々スランプがありましてなかなかssを書けないでいたのですが、せっかくのバレンタインというネタがあったので頑張って書きました。


また2月中に書き上げたい作品がありますので、そちらも完成しだいこちらにアップします。


それでは~

なのフェイ@今回はフェイトさん多め?

執務官という仕事は、いつも緊張の連続だ。



慣れない土地、気候、風習・・・。

さらに、調査する事件も仕事柄難解かつ重大で、凶悪なケースが多い。

そしてその分、長期に渡ってその地に滞在することになる。


もちろん、それに十分見合う収入は用意されている。

しかし福利厚生は十分とはいえないだろう。

なぜなら執務官は一年のほとんどを「現場」で過ごすからだ。



こんな調子では、健康に支障をきたすのは目に見えているのだが・・・。





「・・・じゃあ、この資料まとめてあるから、データを本局に送って終わり。」

「え?まだまとめていない資料が・・・」

「後は私がやっておくから、みんなは休んでて。」

「ですが、ハラオウン執務官・・・、執務官もここのところあまりよく寝れてないと聞きます・・・。」

「私なら、平気だから。もう慣れたしね。」


苦笑気味にそう言ったフェイトだったが、もうおおよそ3年は家に帰っていない所為か、少しやつれている。心なしか、その美しい金髪も曇って見える。


「ほら、早く休まないと、次いつ寝れるかわからないよ?」

「・・・わかりました。執務官も、ご自愛ください。」

「ふふっ、ありがとう。」


その言葉がうれしかったのか、フェイトは久しぶりとなる心からの笑顔をのぞかせた。


しかし、局員が退室すると本格的に作業に入ったため表情はなりを潜め、無機質な表情になった。






----人間の心は、ほんの少しの”はずみ”で転がってしまうものである。


おおかた書類を片付け、少し安堵したその心の危ういバランスは、本人の知らぬ間に崩れかけようとしていた。




そんなとき、フェイト個人宛てに通信が入った。普段の事務用の通信とは分けてあるので、個人的な付き合いのある者からの通信である。

よほど疲れていたのか、通信相手を確認することもなく通信に出る。



「はい、フェイトです。」

『フェイトちゃん?もうお休みの時間やろうけど、ちょっとええかな?』

「・・・・・・!!」

『・・・もしもーし?フェイトちゃん?どないしたんやー?』

「・・・・・・・・は」

『へ?』

「な・・・・・・のは?」

『・・・・えっとー、八神はやてです・・・けど・・・?』



そう。通信を送ってきたのははやてである。しかし・・・


「もう、からかわないでよなのは。」

『えっとー・・・、ホンマにはやてですけど???』

「なのはったらー・・・・・」

『フェイトちゃん・・・?』


そのとき、突然フェイトの体が前後に揺れ始め、どこかうつろにも見える笑顔のまま倒れこんだ。


『・・・ッ!?』

とっさにはやては通信を切り替え、ちょうどフェイトと共に事件の調査に当たっていた局員をフェイトの部屋に呼び出した。奇しくも、先ほど最後まで仕事をしていた局員だった。



『フェイトちゃんは?』

「とりあえず、医務班に診てもらってます。詳しいことはまだはっきりとはしませんが、極度の過労の蓄積がみられるとのことでした。」

『そうか・・・。ありがとうな。』

「いえ、こちらこそ、八神さんが呼んでくださらなければ気づきませんでした・・・。ありがとうございます。」



それから程なくして、今度ははやての方にあの局員から通信が入った。

「もしもし?どないや?」

『それが・・・、当分職務は休んで療養するようにと。もしこのまま続けていたら過労死も危ぶまれていたようです・・・。』

「フェイトちゃんはがんばりすぎやで・・・。」

『ですが、今現在とある事件を追っている最中ですので、倒れられたのは非常に困ったことになりました・・・。』

「そうやなぁ・・・。あ、それなら丁度いい腕の絶つ執務官を一人知ってるで?」

『ですが八神さん、執務官は皆さん忙しいのでは・・・?』

「大丈夫や。今は大した事件もないって言ってたし、連絡してみるわ。」

『本当ですか?では、ぜひお願いします。』

「ええよ。困ったときはお互い様や。」






一方のフェイトは、現在休職し、ミッド郊外の病院の一室にいた。


「・・・なの、は・・・・・・・・な・・・・・・・の、は」


その瞳はどこを見るでもなく、ただ中を彷徨っている。体は起こしているが、無気力さが全身から漂っており、いつもより一回りも二回りも小さく見える。頬はこけて、半開きの口からは愛する者の名前が途切れることなく紡がれる。時折何かをつかもうとするかのように手を伸ばすが、力が入らないのか肘が伸びきらないまま落ちる。


と、そのとき、病室のドアが勢いよく開かれた。



その人物は肩で息をしながら呼びかける。



「・・・・・フェイ、ト、ちゃん・・・?」


「・・・・・・・・・・・・?」


どこか怯えを含んだ力のない目を、フェイトはその人物に向ける。






「な・・・・・・の、は・・・・・・・・・・?」

「・・・うん!フェイトちゃん、なのはだよ!」


それ以上の言葉はなく、二人は病室のベットで抱きしめ合った。


遅すぎた再会とそのぬくもりに、フェイトの瞳からは涙が溢れてとまらなかった。

なのはにしても、心配と再会に胸がいっぱいの様子だ。


そのまま二人は、どちらともなく一度口付けをした後、ただ抱きしめ合っていた・・・。



































おしまい。

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